♯002 和音(コード)とコード進行

和音(コード)とは

二つ以上の音が同時に鳴り響く状態。基本的には3つ以上の音で構成される。

和音の種類

・三和音(トライアド)

3つ以上の音で構成される基本的な和音。

・四和音(セブンスコード)

4つ以上の音で構成される和音。音がさらに重なることで音に深みが増す。

コード進行とは

和音(コード)が どの順番で進んでいくか を表したもの。

例:C → G → Am → F(王道進行)

1個のコードはだいたい1小節(4拍)

コード進行の基本構造

コード進行には以下の役割がある。

トニック(T)→安定、家、着地 C / Am

サブドミナント(SD)→転換、動き出し F / Dm

ドミナント(D)→不安定、戻りたい G / Bdim

良いコード進行は、

T → SD → D → T(帰る)

という流れをしていることが多い。

定番のコード進行

・王道進行

C → G → Am → F

明るい・爽やか・泣ける

J-POPど真ん中の進行。YOASOBI、米津玄師、back number、アニソンでも大量に使用。


・カノン進行

C → G → Am → Em → F → C → F → G

バラード・壮大系の鉄板。パッヘルベルの「カノン」が元。


・4536進行

F → C → G → Am

キャッチーでポップ。サビに使うと強い。


・4563進行

F → G → Am → Em

切なくなる進行。アニメ系で多い。


・6415進行(小室進行)

Am → F → C → G

90年代〜現代まで王道。TK系・ボカロ・アニソンで非常に多い。


・3625進行(ジャズ)

Em → Am → Dm → G

おしゃれ・都会的。Lo-fi、R&Bでも定番。

コード進行を作るコツ

1. 最初と最後は「トニック(T)」にする

曲が自然に始まり、自然に終わる。

例:C → ? → ? → C


2. 不安 → 安心 の流れを作る

D(ドミナント)からT(トニック)へは最強の気持ちよさ。

例:G → C(解決感MAX)


3. 似た進行でも“リズム”と“長さ”で印象が変わる

例:C (2拍) → G(2拍) → Am(4拍)

これだけでオリジナル性が出る。


4. 上に乗せるメロディを意識する

コード構成音に着地すればメロディが自然に。


5. スケールを変えると雰囲気が一気に変わる

同じ進行でも

Cメジャー → Bメジャー

にすると一気に大人っぽい・クールに。